ハンドメイド*ギャザーを綺麗に作るコツ①

ギャザーというのは、例えばこんな感じに縫い縮めるデザインの事ですね↓



メンズだとあまり見かけませんが、レディースや子供服、小物ではギャザーデザインを結構見かけます。

個人的にギャザーデザインが好きですが、好みじゃない方もいらっしゃるでしょう。

とはいえ、同じやり方で袖山のいせ込み(袖山に丸み作って立体的にする)にも活用出来ますので、覚えておいて損はないですよ(´∀`)


【ギャザーを綺麗に作る為に知っておきたいこと】

①ギャザーが綺麗に入る布地って?

まず、基本的に綺麗なギャザーとは、
『細かいヒダが均等に入った状態』を言います。

これじゃなきゃいけない訳ではありませんが、
説明上この状態にする為に一番最適なのは、『柔らかく、薄手の布』。

逆にウールやデニムのような、厚かったり固かったりする布地は、
ギャザーが細かく寄りにくく、
場合によってはタックのようになってしまう事も。

更に、ギャザーを寄せた部分が厚くなり、縫いにくくなったり、針が折れたりする恐れもありますので注意です(´Д` )


②布地別ギャザーの分量の目安はどのくらい?

布地の厚さや張り、固さによって、
ギャザーを入れる分量も変わってきます。

洋裁本を使うのならば、本に載っている生地と近い厚みや張り感の素材を使うと、
仕上がりのイメージが同じようになるはずですが、

本に載っている布地と厚みなどが違う布で仕立てたい、という場合もあるかもしれません。

そんな時の一応の目安としては、
厚手の布は、付ける部分の布地の長さの0.7〜1.2倍程度。

薄手から普通地は、付ける部分の布地の長さの1.5〜2.0倍程度。を参考に、

長めに用意したギャザー布で試して見るのもオススメです。

例として、
今回用意したシーチング位の薄さの布地30㎝に対して、
1.6倍の長さのフリルを付けるとすると、

30㎝ × 1.6倍 = 48㎝の長さのフリル布という事になります。



③ギャザーを寄せるミシン縫いのやり方は?

ギャザーは手縫いでも寄せられますが、美しさを追求するなら、断然ミシン縫いがオススメです。

ちなみに、ギャザー寄せのミシン縫いの『幅』の取り方は洋裁本によって違ったりもしますが、

個人的にぜひオススメしたいのが、
『0.8㎝と0.4㎝の2本縫い』

さて、過去ブログ『家庭用ミシン使いこなせていますか?①』で書いたこともありますが、

家庭用ミシンをご使用の方で、針から普通押さえの端までの幅が8㎜ならば、


普通押さえの端にフリル布端を合わせて、一本縫い、

一本目の縫い目と布端の中心に二本目を縫っていけば、

0.8㎝と0.4㎝が簡単に縫えちゃうというわけです。


例えば↓洋裁本にこんな風に書いてあっても、
ギャザー寄せミシンはこの方法に統一してしまえば、色々悩まずに済みますね(°▽°)
(縫い代が1㎝の場合です)


そしてもう一つ。
『上糸を強くする』というのもよく書いてありますが、
個人的には特に糸調子を変えなくても良いと思っています。

要するに、糸を引っ張りやすく、ゆるくする為に糸調子を変えているわけですが、

場合によってはゆるすぎて、せっかく寄せたギャザーが縫っているうちに動いて、片寄ってしまう事も。

その後縫う時、上糸を強くしたまま戻し忘れちゃったり…するのも防げます笑

いつもより少し粗いミシン目であれば、糸調子を変えなくても、問題なく糸を引っぱる事ができますよ(°▽°)

(ちなみに綿の糸より、ポリエステルの糸の方がすべりが良く引きやすいです)


さて、次回は、実際にギャザーを寄せる際のコツ、針目の大きさによる縫い比べなどについて書いていきたいと思います
(о´∀`о)
  


2024年04月30日 Posted by norr(ノル) at 13:53Comments(0)ハンドメイドのワザ

ハンドメイド作品*ゆったり感とオシャレが叶うボーダートップス

最近自分用ボーダーのトップスを作りました(°▽°)




素材は伸縮性のあるコットンニット。
コットンなので、ちょうど今頃、春先の少し肌寒い日にピッタリ♪

衿ぐりが広めですが、インナーにTシャツやシャツを着ると、丁度良いこなれ感が出せます。

今回、基本のパターンとして使わせて頂いた本は、コチラの本から↓
(友人から借りたものだったので手元にはないのですが…)


atelier an oneさんの、この本自体は割と古いようですが、逆に古本なら問題なくお安く手に入ります。

今回のボーダートップスは型紙補正や数カ所のデザイン変更をしていますので、
全くのオリジナルとは異なるのですが、

全体的にナチュラルな素材とデザインの本です。

とはいえ、タックなどの凝って見えるデザインなどもあり、
シンプル過ぎるという事はありません。

ややゆったりとした、着こなしのお洋服を好まれる方、

洋裁にあまり慣れていない方にも比較的縫い易い洋裁本だと思います。

ご参考までに(´∀`)
  


2024年04月28日 Posted by norr(ノル) at 14:10Comments(0)norrのハンドメイド作品

ハンドメイド作品*父の誕生日プレゼントシャツ

ちょっと前の話になりますが、
父の誕生日に半袖シャツを作りました。


誕生日や父の日は決まってシャツを作ってプレゼントしていますが、
大体は定番のシャツ。
長袖か半袖か、ポロシャツ。

ジャケットなどを作っていた時期もあるのですが、
結局着ないんですよね…( ̄(工) ̄)ツマラン

娘はジャケットを着る渋いオヤジが欲しかったんですけどね、
本人は動き易いジャンパーが好きみたいです。

と、言う事で今回も、ド定番のストライプシャツですが、

ストライプシャツは制服や通勤服っぽくなりがちなので、
前立てや袖口などの柄方向を変えています。
これだけで少しオシャレシャツっぽくなりますね(о´∀`о)



今回、基本のパターンとして使わせて頂いたのが、コチラの本から↓


かなり古いですが、男女問わず基本的なシャツ型を作りたい時にかなり重宝している一冊です。
ご参考までに( ´∀`)  


2024年04月28日 Posted by norr(ノル) at 08:00Comments(0)norrのハンドメイド作品

ハンドメイド*お客様のブルゾンリメイクと素材の性質のお話

前前回くらいのブログで布別(又は繊維)の性質について簡単に書きましたが

今回はそこに書ききれなかった豆知識を。

最初にお断りですが、
ブログには危険をともなう記述がありますので、良い子は絶対にマネをしないでください。
参考にされる場合は安全に充分配慮して行ってくださいね( ̄(工) ̄)ヨロシクネ


さて、昔通った専門学校時代のお話です。

繊維の授業で、
原料は何か?
水に濡らしたらどうなる?
熱に強いのか、弱いのか?
などという繊維を判別する項目の中に、
『燃やしたらどうなる?』というのもありました。

これはれっきとした繊維を見分ける為の指標なのだそうで、

【毛(ウール)】であれば、
ちぢれながら燃え、髪の毛の燃える匂いがするとか、

【キュプラ】であれば、原料が木材パルプなので、すぐに燃え、紙が燃える匂いがする…とかいう感じで、

『見た目だけで分かんない繊維は燃やしたら分かるかもよ?』っていう内容でした。

当時の私は、
いやいや、この先どう考えても繊維を燃やすなんてことは無かろう…( ̄(工) ̄)
と思ってました。

この知識が何の役に立つのよ?と。

が、

現在このエキサイティングな知識が結構役に立っております(°▽°)

誤解を恐れずに言えば、
私がしょっちゅう燃やす素材は【ポリエステル】

【ポリエステル】は溶けながら燃え、甘〜い匂いがするのだそうです。

実際は火に近づけて『溶かす』だけで燃やすというわけでは無いのですが、

ポリエステルのリボンや、
巾着袋のポリエステルのヒモなどの

『端のホツレ留め』に非常に有効です。
(繊維が溶けて固まる性質のため)


これは縫製業界でも『ヒートカット』といって高温カッターで溶かしながら切る、
れっきとした技法になります。

(ヒートカッターという道具がありますが、私はダイソーの100円ライターを使用)


そして、結構様々な場面で役立っております。

これは以前お客様からお預かりしたMA-1のブルゾンですが↓


なかなか大胆なデザインで後ろに布地が無いため、着る時に安定しなくて着づらいという事と、

金属ファスナーにレースが引っかかってしまって、毛羽立ちがひどいのでレースを取り外して欲しい、とのリメイクご依頼でした。


肩にもレースが配されていたので、
レースデザインは活かしたいと思い、
外した袖レースを後ろ当て布の表面に使用してみました(´∀`)



さて、このリメイクのどこでエキサイティングな行為を行なったかというと、

レースの毛羽立ちを『火であぶって』溶かして無くしています(°▽°)

そうする事で、ツルッとした新品のようなレースの表面になるいうわけです。

学校の勉強も結構役に立つもんですね。(そりゃそうだ)

ちなみにこのリメイク、お客様にも大変喜んで頂けました(´∀`*)



さて、ついでにもう一つ、皆さまのお役に立ちそうな繊維の話題を。

それは【絹(シルク)】素材。

『断面』の形にも繊維によって違いがあるんです。
私達が普段目で見て確認する事は出来ませんが、
シルク繊維の断面は、まさかの『三角』!
(。・ω・。)

シルク繊維は人間の皮膚成分にとても似たタンパク質でおおわれているので、
肌に余計なダメージを与えず、

繊維の三角の角がお肌の余計な角質を自然に取り去ってくれるということで、

枕カバーやパジャマ、肌着など日用品に使用していると、

『あらやだ、いつの間にか肌ツルツルになっちゃった?(*´∀`*)』

という効果も期待出来ると言われております。

また、シルクは化学繊維に比べて、かなり色落ちしやすいと言われていましたが、
時代とともに色落ちしにくく、
お洗濯しやすいニューシルクというものも開発されていますので、

普段使いには、ちょっとハードルが高い印象のシルクですが、

まずは枕カバーに取り入れるなんていうのはいかがでしょうか(*´∀`*)

摩擦による髪の痛みも軽減されるらしいですよ♪  


2024年04月22日 Posted by norr(ノル) at 19:22Comments(0)norrのハンドメイド作品

ハンドメイド*布の地直しについてのお話④失敗編

ブログにお越し頂きありがとうございます( ´∀`)

さて、前回ブログでは布の地直し前にぜひやった方が良い!『お洗濯実験』について書きましたが、

今回は、この実験をしなかった事による、私の失敗エピソードを注意喚起も兼ねて書いておきたいと思います(´Д` )

そう…あれは忘れもしない…
2…3年前くらい?( ̄(工) ̄)←忘れてる(お約束)
多分、初夏の頃のお話です。

暑さ残る初秋に着る為に、
自分用に秋色Tシャツブラウスを作ろうと、ネットで薄手の綿の布地を買っておきました。

その時の布地がコチラ↓


ネットの素材表記は綿、
私も、布地の見た目や手触りから、
綿あるいは麻との混合であろうと思いました。

『綿素材』と信じて疑わなかった私は、
ここで一つ目のミスを犯します(´Д` )

『面倒だし、自分用だし、洗濯実験もしないで、スチームアイロンかけて簡単に地直ししとけば良いや〜(΄◉◞౪◟◉`)』

って思ったわけです。

そして、スチームアイロンをかけ始めたら…

シワシワシワ〜ッと布が縮み始めるではありませんか!Σ(゚д゚lll)エー⁉︎


まぁ、とはいえ私もこれまで数々の布地と出会い、
数々の別れ(失敗)を繰り返してきた、
ある意味スペシャリストでありますから、

もう、こんなことで、いちいち大騒ぎはしません( ̄(工) ̄)


『はは〜ん?この布地は熱で縮む素材が入っているという事ね?
という事は、Lサイズで作って、
アイロンで全体的に縮めれば、
きっと素敵なブラウスになっちゃうんじゃない⁉︎(°▽°)』

そして、私はここで二つ目のミスを犯したのです(´Д` )


残念ながら、写真は残っていないのですが、それはそれは可愛い(笑)
初秋にピッタリの半袖ニットブラウスが出来上がりまして、

喜んで着てお出掛けして、お洗濯した翌日。
悲劇は起こりました…((((;゚Д゚)))))))


↓ツンツルテンやん?
お尻もお腹出ちゃうヤツやん?



そう、私はこの布地を
『熱で縮む』素材だと思った訳ですが、
実際には、『熱と水で縮む』素材だったんです( ̄(工) ̄)

もし、先に『洗濯実験』をしていたなら、こんな悲劇は避けられた事でしょう…



というわけでね、
皆さまもネットのショップの素材表記や、店頭の素材表記を見て、
『綿だから、大丈夫』というような過信をせずに、
洗濯実験はした方が良いですよー、って言うお話でした。

(特に問屋さんのようなお店は素材表記が無かったり、
素材を全部書いていなかったりもしますので注意。その分安い!と思ってください)

ちなみに布地の販売店さんが、
『自宅で洗濯可能』などと書いているのに、
布が駄目になってしまった場合などは販売店さんに責任があると思いますが、

そうじゃ無い場合は、お店側も洗い上がりの状態までは把握していない場合もあると思います。

(今回の布地の件で、商品レビューに注意喚起を書きにいきましたが、既にそのページは閉じられていたので、多分他の方から連絡が入ったのだと思います)

そんな訳で、個人的には綿でもポリエステルでも、過信せずに、
『地直しの前にお洗濯実験』をする事をオススメ致します(*'ω'*)


そして、後日談。

この布、結構余ってたんだよね
( ̄(工) ̄)ワタシ、マケナイ

と、いう事で、縮みを考慮して、型紙をかなり大きく作り直し、リベンジ!

初秋にピッタリなTシャツブラウスになりましたよ(*´∀`*)

ニットのように伸縮性もあるので着易く、フィットしますが、
縮みがあるので身体のラインを拾い過ぎず、割と涼しいんです。

今年の初秋も活躍してくれそうです
(о´∀`о)


  


2024年04月18日 Posted by norr(ノル) at 20:45Comments(0)ハンドメイドのワザ

ハンドメイド*布の地直しについてのお話③実技編

ブログにお越し頂きありがとうございます( ´∀`)

さて、前回ブログは布別に性質や簡単な地直しや、役に立ちそうな情報について書きましたが、

布の性質なんて沢山ありすぎるし、
覚えられるわけがないし、
実際覚え無くても良いと思ってます。


ただ、ハンドメイドや洋裁をやっていると、必ずぶち当たる問題が『地直し』および『お洗濯』。


『柄が気に入って買ってきた布で、1ヶ月もかかって作ったブラウス。一回着ただけなのに、洗濯したらシワシワ、ヨレヨレ…アイロンでも伸びない…もう服なんか作りたく無い…(´Д` )』

こんな経験ありませんか?
私は、あります( ̄(工) ̄)

『本に書いてある通りに、綿の布を水に浸して地直ししたら、色落ちして布全体が染まってしまって全部使えなくなった…もう服作りやめようかな…(;ω;)』

こんな経験ありませんか?
私は、あります( ̄(工) ̄)


このような数々の失敗経験から
皆さまに強くお伝えしたいのは、

『布は洗ってみなきゃ分からない』
って事。

素材の知識があろうがなかろうが、
一度洗ってみれば、

その素材が家庭の洗濯機で洗えるのか、
洗えるけど、シワシワになって、いちいちアイロンしなきゃいけない面倒くさい素材なのか、

ドライクリーニングに出すべきなのか、
などがハッキリと分かる訳です。

だからといって買ってきた布をそのまま洗濯機に放り込んでしまったら、
全部ダメにしてしまう恐れもありますのでやめましょうね〜(´Д` )


ということで今回私がオススメする方法は、

『布の地直し前に試して欲しい、お洗濯実験』です!(°▽°)



やり方は簡単。

①厚紙などで、10㎝×10㎝の型を作る。

(私は厚紙より長持ちする、ダイソー購入品のPPシートというものを使用。
ちなみに耐熱温度が低いのでアイロン定規には使えません)

②布の隅っこ、(ただし、ミミから最低1㎝は離れた場所)に、型を使って10㎝角を描き、切り取る。

この時、布の縦横が分かるように、上になっている辺に、油性マジックなどで印を入れておく。

(※表裏が分かりづらい布地は『オモテ』と文字を描いておくのもオススメ)


③なるべく小さく、平らな洗濯ネットに入れて、他の衣類と一緒にお洗濯する。

(布地がなるべくホツレないように平らで小さなものがオススメ)


これで普段使用している洗剤が使えるのかどうかも実験出来ますね。

④軽く形を整えて干す。

⑤乾いたら、布の縦横のサイズ、シワやヨレ具合をチェック!

例えば、縦9.5㎝×横9.5㎝に縮んでいたとすれば…
この布地は、『水に浸すか、洗う地直し』
もしくは、『水分、蒸気をたっぷり与える地直し』が必要という事。

⑥その後、布に中温位(140℃前後)のドライアイロンをかけて、
熱を与えた時の状態をチェック!

例えば、アイロンかけてもシワが全く伸びないのなら、
ご自宅でのケアは結構面倒…
ドライクリーニングにした方が良い布地かもという事。
(もしくは手洗いか、脱水時間を超短時間にするなどでシワになりにくい工夫が必要)

⑦更に、洗っていない元の反物の上に置いてみて、
風合い(毛羽立ち、ツヤ感など)が大きく変化していないか、
色が同じか(色落ちしてないか)チェック!

例えば、ツヤ感のあるブラウス布地の風合いが大きく変わってしまっていたら、
ドライクリーニングにした方が良いと言う事。



以上の⑤〜⑥でほぼ全く変化が見られ無いのならば、
100%保証することはできませんが、

面倒な地直しは、ほぼ必要無し!
自宅で洗濯機オッケー!ヤッホー!(°▽°)

という素敵な布地ですので、早速素敵な作品に仕上げて下さいね(о´∀`о)

(※ゆがみ直しのアイロン掛けや、
スチームアイロン又はドライアイロンでのシワを伸ばす作業は必要です。
また、布地自体は水洗い出来ても、コートなど、作品によっては洗濯機での型くずれが予想されますのでご注意下さい)


今回、私が実験してみた4種類の布地は、
(肌触りの良い水で変化しそうな裏地、
縮みそうなウール地、
シワになりそうな織柄の布地、
縮みそうな100%麻地)


私の予想を裏切り、
(麻のみ縦横3㎜程縮みましたが)

ほぼ縮み無し、シワ無し、変化無しの
自宅での、洗濯オッケーの布地だという事が分かりました( ´∀`)

やっぱり、洗ってみなきゃ分からんもんです
(΄◉◞౪◟◉`)オオハズレ


さて次回は、
『布の地直しのお話④失敗編』をお届けいたします!(°▽°)お楽しみに〜

  


2024年04月16日 Posted by norr(ノル) at 20:22Comments(0)ハンドメイドのワザ

ハンドメイド*布の地直しについてのお話②布別知識編 

(よろしければ、前回ブログ『布の地直しについてのお話①予備知識編』からお読みください)


さて、今回のブログは参考資料として書きましたが、
長いし、正直読み流して頂いても大丈夫です( ̄∀ ̄)笑

サラッと読んで、
『なんか…覚えるの面倒くさい(´Д` )』
と思ってもらう事が今回の本当の狙い?です( ̄(工) ̄)ニヤリ

その面倒くささの、解決策を次回のブログに書いていきたいと思っていますので、

ぜひ最後まで読んだ皆さまの、
『なんか面倒くさいね…(´Д` )』の声を期待しております笑


では、まず最初の素材説明から。

【綿•麻】


扱い易く、ハンドメイドでは一番好まれる素材だと思います。

メリットとすれば、洗濯機で洗うことが出来、アイロン熱にも強いこと。

デメリットとすれば、水で縮んだり、色が落ちる可能性があること。

(ちなみに、特に麻は綿より縮みが激しいものもあり、
既製服ではドライクリーニング指定表示にされているものも)

地直しは、
洋裁本では布を1時間程水につける方法が多いようですが、

個人的に使うものであれば、一度洗濯をして短時間の脱水後に干し、アイロン(180〜200℃)で整えるのが理想的。

(それ以上の縮みも色落ちもしづらいので)


ただし、販売用などの場合は多くの手間がかかってしまったり、
シワが多く発生する恐れもあるため、洗濯はせずに、

スチームアイロンか霧吹きを使い、たっぷりの蒸気と熱で整える事で、
ある程度布地を先に縮ませておく事が可能。

ちなみに、チェック柄やボーダー•ストライプ柄は柄の歪みが分かりやすい為、
手で引っ張ったり、布地のミミに切り込みを入れたり(ミミは伸び無い為)しながら、アイロンで歪みを直しておかないと仕上がりも歪んでしまいますので注意!








【ウール】
ウールは水で縮んだり、風合いが変わる恐れがあり。

地直しは、裏面から霧吹きでまんべんなく、水分を与え、軽くたたんで、
1時間程放置してから、
中表に折った状態で、
更にスチームアイロン(140〜160℃)をかけて整え、
自然放置で熱が逃げ、乾くまで待つのが理想的。



【ポリエステル】

こちらもお馴染みの素材。
石油系の原料使用。

静電気が起きやすかったり、『化繊(化学繊維)』は肌が痒くなる…などとデメリットもありますが、

丈夫で、水にも強く(縮まない)、シワになりにくく、割と熱にも強い、という点では、
家庭のお洗濯にも大変向いている素材。

地直しもドライアイロン(110〜140℃)で裏側からササっとシワを伸ばせばオッケー。
(品物によってはテカリが出る可能性がある為、アイロンは低温から試すのがおすすめ)


【ナイロン】
こちらはポリエステルと良く似た丈夫な素材。石油系の原料使用。

ポリエステルとの大きな違いは熱に弱い事。
水洗いなど家庭のお洗濯にも向いていますが、
地直しのアイロンは低温ドライ、でササっとシワ伸ばしか、当て布使用もおすすめ。


【レーヨン】
化学繊維の一つですが、原料は天然素材の木材パルプ由来。

肌触りが良く、シルクのようですが、
水に弱く、縮んだり、シワになりやすいのが難点。

ドライクリーニングか手洗いがおすすめ。
(ただし、水洗いで風合いが変わってしまう事も)

地直しのアイロンは低温ドライ、当て布使用もおすすめ。


【キュプラ】
化学繊維の一つですが、原料は天然素材の綿花の一部分。
裏地などでもよく使われますね。

レーヨンと似て、風合いが良いのですが、
こちらも水に弱く、雨や汗がシミになることも。
シワにもなりやすい。

ドライクリーニングか手洗いがおすすめ。
(ただし、水洗いで風合いが変わってしまう事も)

地直しのアイロンは低温ドライ、当て布使用もおすすめ。


【ポリウレタン】

『ポリウレタンって布なの?(´Д` )』
って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は凄く身近な繊維素材なんです。

皆さんが普段着ている、伸縮する素材のTシャツや、伸縮するデニムのパンツ、合皮のジャケットなどなど…
様々な衣料品の素材に使用されてます。


ハンドメイドに使う布地でも、伸縮する布(セーターのようなものでは無く)はこれが配合されている可能性が大。

ポリウレタンは熱と湿気に弱い為、地直しの際はドライアイロンの低温で。

お洗濯して湿ったまま放置すると、素材の劣化が早くなるので注意!


この素材の大きな特徴は、『経年劣化』。

通常2〜4年で、自然に劣化するため、
布地を買う際にも、既製服を買う際にも、その点を理解しておく事が大事。

『数回しか使っていない合皮のバッグがボロボロにハゲてきたんだけど、なんでー⁉︎(´Д` )』
って事ありませんでしたか?(靴とかね)

それはきっとポリウレタンの劣化。
(※バッグや靴の素材表示には合成皮革と書いてある場合が多いです)



例えば、ストレッチジーンズには3〜10%のポリウレタンが入っていて、

そのお陰で伸びが良く、履きやすいのが今や常識となっている訳ですが、

『あれ?(´∀`)3年前から履いてるデニムがゆるくなってる?アタシ少し痩せたかも!』

と思ったそこのアナタ。

それはきっと『ポリウレタンの劣化』かも。(伸びただけ)
( ̄(工) ̄)ナンカゴメン…


と、いう事で今回は、割と身近な素材についてのみ、簡単に書いてみました。

皆さま、無事ブログの最後まで辿り着きましたでしょうか?
『面倒くさ…』って言ってますね!
(๑˃̵ᴗ˂̵)イイネ


世の中には本当〜に色々な繊維素材が使われた布があります。

つまり、教科書通りに地直しの仕方を覚えたとしても、

『レーヨン➕ポリエステル➕ナイロン』という合わせ技でこられたら、
何を参考にして良いのか、きっとお手上げ状態になる事でしょう(´Д` )

そんな訳で、次回は
『どんな素材の布にも対応する為の解決策』として、

『布の地直しのお話③実技編』をお届けいたします!(°▽°)お楽しみに~
  


2024年04月15日 Posted by norr(ノル) at 22:04Comments(0)ハンドメイドのワザ

ハンドメイド*布の地直しについてのお話①

ブログを見て頂きまして誠にありがとうございます(´∀`)

さて、布物のハンドメイドをする際、一番必要ななもの、それは『布』ですね( ̄(工) ̄)アタリマエ

今回から布に関する知識をからめながら、最終的に布の地直しに関するワザを、
私の失敗談も含めて書いていきたいと思います。

(ちなみに、地直しに関連する『布目の通し方』ブログ記事もよろしければご覧ください。

『ハンドメイド*ご機嫌な裁断と基本的な布地の横地の目の通し方』)



大抵の洋裁本によく書かれているのが、

『買ってきた布は地直ししてから使わないと、お洗濯したら歪んだり、縮んだりしちゃいますよ』って事。

『せっかく時間かけて作ったのに、お洗濯したら一回でダメになっちゃった…(´Д` )』
なんて経験、した事無いですか?

私は沢山あります( ̄(工) ̄)ガッカリ



地直しのやり方も簡単に洋裁本に書かれている事が多いので割愛しますが、

そもそもの布地の特性についても、書かれたハンドメイドの本はなかなか無いので、
このブログではその辺りを、
少し違った目線から書いていきたいと思います。


違った目線…それは『クリーニング店目線』
!(°▽°)
私は昔、クリーニング店の受付の仕事もしていたのです。

クリーニングとハンドメイド、一見関係ないようですけど、
この時学んだ知識は現在のハンドメイド製作にも結構役に立っていたり、
日常的にも活かされてます(°▽°)


まずクリーニング店の基本的な知識ですが、
大まかに『ドライクリーニング』と『水洗い』2種類の洗い方があり、

ドライクリーニングというのは名前の通り水を使いません。

ものすごく簡単に言ってしまえば、『油のような溶剤』で洗います。
特徴として、油は油に馴染む性質から、皮脂などの油汚れがよく落ちます。

逆に汗などの水溶性の汚れは非常に落ちにくいです。

反対に水洗いクリーニングは、油汚れが落ちにくく、汗など水溶性の汚れがよく落ちるということですね。

(補足ですが、スーツなど普段ドライクリーニングしかしない衣類は、汗汚れが蓄積され、洗ったのになんか臭う…なんて事にも(´Д` )

そんな時は型崩れ等を防ぎつつ、水を通す特殊な〈汗を抜く〉クリーニングもありますので、お店に相談してみて下さいね)



その為、クリーニング店では洋服の内側についている洗濯表示や、
汚れの種類などよって洗い方を変えてくれているという訳です。

ちなみに、ハンドメイドの服は洗濯表示がない物がほとんどですので、
場合によってはクリーニングをお断りされてしまうことも…(´Д` )

私も、どうしても自宅でお洗濯出来なそうなコートなどは
『自己責任でドライクリーニングでお願いします』と頼んでいますが、
とても綺麗に仕上げて頂けてます。

(コートの水洗いは型崩れや色落ちなどがしやすい為、ドライクリーニングがおすすめ)

で、洗濯表示というのは市販のお洋服には必ず付いていて、
2021年からは世界共通の表記となりましたので、

例えばフランスで買ったブラウスも、フランス語が読めなくても、表示記号が分かれば、誰でもちゃんとお洗濯できちゃうんです。

(消費者庁の参考資料↓)



例えば、このニットの洗濯表示だと、
『水洗いはダメ。ドライクリーニングしてね』('ω')って事なんですが、


じゃあ、何で水洗いしちゃダメなの?っていう理由が、
使われている布の性質だったりするわけです。
(布地ではなく服に付いているビーズなどの付属品が関わっている場合もあります)

この場合、多分レーヨンの配合が多い為だと思います。

レーヨンという素材は、よく洋服の裏地にも使われますが、原料が木材由来。

そして肌触りは良いのに、水に弱く、縮むという特徴を持っている為、
このお洋服はドライクリーニングを勧めているのだろうと読む事ができますね。


そんな感じで、布地の性質をちょっと知っておいた方が、
例えば自宅でお洗濯したいハンドメイド作品や洋服への素材選びへの参考にもなる訳ですね(°▽°)


これをふまえて、
次回は家庭のハンドメイドをする際に注意したい布の性質と、
基本的な地直しの仕方を簡単に説明していきます( ´∀`)  


2024年04月14日 Posted by norr(ノル) at 21:34Comments(0)ハンドメイドのワザ

ハンドメイド作品*『あなたの背中を押す』ポーチ

先日、いつもお世話になっている美容室に髪のカットをしてもらいに行ってきました(о´∀`о)


そして…販売用のポーチを置かせて頂きました(*´∀`)

以前、お店の入り口付近の棚に、販売作品を置かせて頂きたいとのお話をした所、
快く了承して頂いていたのです。

そして、その名も…
『あなたの背中を押す』ポーチ(°▽°)!

ただの花柄ポーチと思いきや、
英語で素敵な言葉をミシン刺繍してあるのです。





自分で作りながら、自分も背中を押して貰えるという…なんだか有り難いポーチ
( ̄(工) ̄)シミル…

あなたの背中も押してくれる事、間違い無しです笑


ちなみに、今このポーチが買える美容室はコチラ↓

美容室十和
(長野市上松4丁目30-16)
https://towa-nagano.com/

オーナーさんは美容師技術はもちろん、人生相談にも乗ってくれる素敵メンズです。

今回は、ポーチを置かせて貰って、カットしてもらいながら、人生相談にも乗ってもらうコースで、お値段そのまま!笑
ありがとうございました(*´∇`*)  


2024年04月13日 Posted by norr(ノル) at 20:53Comments(0)norrのハンドメイド作品

ハンドメイド作品*沢山のトートバッグ

本日は沢山作ったトートバッグ(サイズ大小あり)を納品させて頂きました(´∀`)


このトートバッグ達の行先は…

『保護ネコ譲渡会の会場』 (=^ェ^=)ニャア


今回は知り合いの保護ネコボランティアさんにご注文を頂きました。

このようなハンドメイドグッズを譲渡会会場に来てくれた皆様に買って頂き、

そのお金でまた保護ネコちゃん達を幸せにするという素敵な活動をしてらっしゃるとのことでした(°▽°)

我が家はアレルギー持ちの家族もいるため、ペットを飼う事は出来ないのですが、

このトートバッグを一人でも多くの方に、手に取って貰えたら良いなぁと思います(*´ω`*)
  


2024年04月09日 Posted by norr(ノル) at 21:03Comments(0)norrのハンドメイド作品